親族外の承継については、「血縁関係のない自社(グループ)内の社員、従業員の昇格」と「社外にいる有能な人物の招聘」の2つが代表的な例として挙げられます。
後継者の候補が多くなるため、最適な人物を選定するのは大変難しいことですが、周りの協力や理解を得ながら、会社経営に有益な承継を第一に考え、長期的な計画で後継者を選んで教育していくことが、円滑な承継を行う上での大きなポイントといえます。
事業承継の基盤づくり
【ポイント】
- 経営方針の確認、把握等、後継者との意思疎通は取れているか?
- 経営者親族の意向ならびに了承を確認しているか?
- 従業員や顧客、取引先等、社内外からの理解や協力は得られているか?
- 経営者の交替が会社経営に及ぼす影響まで、十分に考えているか?
会社に対する債務保証や担保の処理
借入金を抱えている会社にとって悩みのタネとなる、個人保証や担保による負担。
現経営者と後継者にとっても大きな問題です。
出来る限り借入金を減らす努力はもちろん、金融機関との交渉や、後継者の負担を カバーする報酬の支払いなど、早いうちから効果的な対策を考えておきましょう。
財産の引き継ぎ
【ポイント】
- 税務や法務の専門知識が備わっているか?
- 専門家(税理士、公認会計士等)に相談できる窓口を持っているか?
- 債務の引き継ぎで後継者に負担を与えないよう対策を取っているか?