地域団体商標「仙台いちご」が500件目に

特許庁は、全国の農産品、工芸品、温泉地などの地域ブランドの

保護・振興のため平成18年に導入した「地域団体商標」に、

宮城県内で生産されている「仙台いちご」が4月6日商標登録され、

登録件数が500件に達したと発表した。

特許庁では、これを記念して、「仙台いちご」の権利者である

全国農業協同組合連合会を招いて、商標登録証の授与式を行う。

「仙台いちご」は、宮城県で育成された品種で、

果実が大きいこととさわやかな甘さが特徴。

生産量は、4,357ｔ（平成22年産）に達しており、

北海道、東北地方を中心に出荷されている。

東日本大震災による津波被害では、多くの農地とハウス施設が

壊滅したが、現在では復旧に向けた取組が進められているという。

地域団体商標制度は、地域ブランドを適切に保護することにより、

信用力の維持による競争力の強化と地域経済の活性化を

支援することを目的とする制度。

地域の事業協同組合や農業協同組合等が、「地名＋商品（役務）名」

からなる商標をその地域との密接な関連性を有する

商品・役務（サービス）に使用して一定の地理的範囲で

周知となっている場合は、全国的に有名でない場合でも、

地域団体商標として商標登録を受けることができる。

特許庁は今後も、振興地域団体商標制度を通じ、

地域経済の振興に関する周知活動などを行っていくとしている。

参考リンク

http://www.meti.go.jp/press/2012/04/20120411003/20120411003.pdf

2012年04月12日