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東大、駅の可変型ホーム柵を試作

東京大学と株式会社神戸製鋼所は、両者が平成21年度から開始した

共同研究により、鉄道の駅に設置する乗降位置可変型ホーム柵

「どこでも柵」の受容性、安全性の研究成果を基に要素技術試作機を

製作し、80万回の耐久試験を行ったことを発表した。

近年多発する鉄道人身事故（転落、触車、立ち入り）の削減が期待され、

戸袋体を動かして車両ドアに扉位置を合わせることで車両ドア枚数や

ドア位置の異なる複数種の車両が運行されている路線に導入が

可能となり、ホームドアを導入するための多額な車両更新費用、

定位置停止装置の導入が不要になる効果が見込まれるという。

両者は東京大学生産研究所千葉実験所の一般公開に合わせ、

同設備を現地に移設。同設備の開発には、国土交通省の

鉄道技術開発費補助金を活用しているという。

両者は、「“どこでも柵”を用いることが、ホーム上で今まで以上の

安全・安心を提供するのと同時に、現在当たり前に実現している

多様な車両による目的に応じた運行形態を継続し、さらに将来の

新しい車両・運行形態への自由度を確保しておくことのできるような、

より利便性・快適性の高い鉄道システムの発展に寄与するものであると

確信している」とコメントしている。

参考リンク

http://www.u-tokyo.ac.jp/

2012年11月09日