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【こんな時代のヒット力】ホッピー復活に“老舗ベンチャー”の心意気

 赤ちょうちんの向こうに、ほの白く浮かぶ「ホッピー」の文字。それに焼き鳥があれば、もうたまらない。暑い夏の1日を締めくくる極上のひとときだ。

 焼酎を割るビールテイストの清涼飲料水「ホッピー」は、庶民の味として長く親しまれてきた。しかし、平成になって長く低迷の時期があった。焼酎を割る新しい清涼飲料水が続々と発売されたからである。それが2008年に再ブレーク。ホッピービバレッジの年商は約35億円。直近8年で約4倍に増加した。

 ホッピーは戦後間もなく、同社創業者の石渡秀氏が開発したノンアルコールビールだ。焼酎を割るという飲み方は、「お客さまが始めたものだと聞いています」と秘書室の石津香玲良(いしづ・かれら)さんは言う。「そのころの酒は質も悪く、少しでもおいしい酒を飲みたいという理由だったようです」

 1970年代、社会人になった団塊の世代は、焼酎の上から冷えたホッピーをなみなみと注ぎ、グイグイ飲み、ブームとなった。だが、彼らが年をとるとともに、ホッピーの消費も落ちていった。

 その空気を変えたのが、1997年に入社した3代目の石渡美奈副社長(現社長)だ。

 「石渡が改革をはじめたことで会社が変わりました」(石津さん)

 改革は順風だったわけではない。変わることに対する老舗特有の反発は、社の内外だけでなく客からもあった。それに抗するように、美奈氏は若者向けに「ホッピーハイ」を売り出した。「割るのが面倒」というマーケティングデータに基づき、あらかじめアルコールで割った飲料で、ボトルもホッピーらしくなく、おしゃれなデザイン。だが市場では「ホッピーの偽物」と思われ、あえなく撤退した。

 ホッピーが築いたブランドを無視すると、もともとの客も離れる。その経験から美奈氏は「お客さまに長く愛し続けていただいているものには、変えていいものと変えてはいけないものがある」という教訓を得る。だが、改革しなければ前進しない。

 そこで、ロゴのデザインは変えるが、少しだけ。アルファベットで横書きのロゴも作った。テレビのCMは無理だったがラジオの帯番組への提供を始めた。自分たちのできることを少しずつ、ブログもホームページも手作りで始めた。

 自らを「老舗ベンチャー」と名乗り、とにかくあらゆる“できること”を身の丈に合わせて行うことにした。同社には「凡事徹底」という言葉がある。「当たり前のことを徹底して行うこと。平凡なことの積み重ねが非凡なことを生む」という意味だ。老舗の強さは、ここにある。

2011年07月20日 ZAKZAK

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